こんばんは。
まるつね果樹園の結城です。
今年のりんごの地方発送がひと段落してホッとしているところです。
常連様から「今年のりんごは特に美味しい!」という嬉しいお言葉や、りんごを贈られた方から「頂いて美味しかったので私も注文したい」という方も多く、私たちにとってとても嬉しいシーズンとなりました。
美味しいりんごを作るために、日々土や肥料(有機質肥料)にもこだわって育てていますが、
お客様の反響の一番の要因として考えられることはなんだったのでしょうか?
それは、
「蜜入り」が特に良かったからではないでしょうか。
まるつね果樹園では、もともとサンふじを「蜜入りふじりんご」という名でパンフレットに記載しています。
お客様に、最高に美味しい状態で召し上がって頂きたいということから、決して早もぎはせず、樹の上で完熟して蜜が入った果実を収穫してお届けしますというお約束でもあります。
今年は、いつもの蜜入りふじりんごよりも、もっと蜜入りが良くて美味しいと感じて下さったようです。
今年は、収穫する数日前からかなり気温も下がりました。
寒さが蜜入りを増長させてくれますので、自然の力にも感謝です。
昨年、農業・食品産業技術総合研究機構から、「リンゴの蜜」に関するある調査結果が発表されました。
蜜入りと蜜なしりんご、どちらの方が甘いかご存知ですか?
「そりゃ蜜入りでしょ!」と思ってます? よね??
実は、農研機構によると蜜入りでも蜜無しでも、
「甘さにはほとんど差がない」
という結果だったのです。
蜜入りりんごは甘くておいしいと言われ人気があるのですが、蜜なしと比べ糖度は必ずしも高くなく、今までは、蜜入り果の人気を説明できなかったそうです。
同機構・研究センターの研究によると、蜜入りふじは独特の華やかな香りを放つことに気付き、蜜の部分には果物や花、甘い香りを出すエチルエステルとメチルエステル類という物質が多く含まれているとのこと。
蜜の有無で香気成分が大きく異なり、
つまり、
香気成分が、蜜入り果の好ましさを高める成分と結論づけたのでありました。
私たちは糖度ではなく風味によって蜜入りリンゴを甘くおいしく感じていたようです。
私たちのこだわりは、間違っていなかったんだ!ということが研究結果から知ることができました。
これからも、お客様に果物を通じて幸せなひと時を過ごしていただけるよう、精進してまいります!