こんにちは。 まるつね果樹園の結城です。
まるつね果樹園では、ふじりんごのことを「蜜入りふじりんご」という名でパンフレットに記載しています。
お客様に、最高に美味しい状態で召し上がって頂きたいので、
決して(蜜が入らないうちに)早もぎはせず、機上完熟で蜜が入ったころを
見計らって収穫しお届けしています。
私たちがふじりんごを収穫する時期の目安は「霜」が降りてさむ~くなる頃です。
コチラは昨年の様子。一面霜が降りて畑はカチコチです
寒さが蜜入りを増長させてくれますので、寒暖の差がある地域で栽培することができて自然の力にも感謝です。
収穫直前のふじりんご。(これも昨年の様子です。)
◆美味しさの訳は「香り」!?
昨年、農業・食品産業技術総合研究機構から、「リンゴの蜜」に関するある調査結果が発表されました。
蜜入りと蜜なしりんご、どちらの方が甘いかご存知ですか?
「そりゃ蜜入りでしょ!」
と思ってます? よね??
実は、農研機構によると蜜入りでも蜜無しでも、
「甘さにはほとんど差がない」
という結果だったのです!!
蜜入りりんごは甘くておいしいと言われ人気があるのですが、蜜なしと比べ糖度は必ずしも高くなく、今までは、蜜入り果の人気を説明できなかったそうです。
同機構・研究センターの研究によると、蜜入りふじは独特の華やかな香りを放つ、果物や花、甘い香りを出すエチルエステルとメチルエステル類という物質が多く含まれているとのこと。
蜜の有無で香気成分が大きく異なるということがわかりました。
都市伝説のように言われた蜜入りは美味しいということだけではなく、実際に官能評価の結果でも、糖度は同じでも蜜入り果は「フルーティー」「フローラル」「スイート」という項目で風味がよく、蜜無し果より好ましいという評価だったそうです。
つまり、この研究で、
私たちは糖度ではなく風味によって蜜入りリンゴを甘くおいしく感じていた、
香気成分が、蜜入り果の好ましさを高める成分である。
と結論づけたのでありました。
私たちが完熟の蜜入りりんごは美味しい!と、こだわり続けてきたことは間違っていなかったんだ!
ということが研究結果から知ることができました。
これからも、お客様に果物を通じて幸せなひと時を過ごしていただけるよう精進してまいります。
今年の蜜入りふじりんごの収穫は11月末を予定しております。
発送は12月に入ってからとなりますのでよろしくお願いいたします!
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山形県天童市貫津17
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